*Croquis de Paris No.495 ~『ジャポニズム2018』~ *
2018年9月14日10:00 AM カテゴリー:Designersdiary
以前にも増して日本でも見に行きたい様なエキスポジションがやってるし、
皇太子さんも来られてるって思ったら・・・
☆ 学校で貰って来てくれました。☆
日仏友好160周年を記念して、『ジャポニズム2018』なるものが
パリのあちこちで開催されていたのでした^^;
この後も面白そうなイベント目白押しみたいです☆
☆ シャンドマルス側から見たら何かよく分からなかったけど、トロカデロ側にまわってみたら・・・お♪ ☆
「エッフェル塔でのライトアップ見に行こうか♪」
そう誘ってもらって、いつものSちゃん家と一緒に夜の散歩に出る事に。
シャンドマルス側から行ったけど違うらしい、笑
こういう微妙な情報は意外と分からないのよね^^;
というわけでトロカデロ側にまわって・・・
☆ 3分と7分のパターンの光の映像が入れ替わって深夜の1時まで ☆
おおお♡
国旗をイメージした赤い太陽が上がってってる^^
向こうのトロカデロまでは行かず、橋をほんの少しだけ渡った途中の
プロジェクター前ですが、なかなかの迫力^^
☆ いつものエッフェル塔が日本を意識したカラーに染まってました。 ☆
これは・・・フランスのトリコロールカラーから、東京タワーに、
北斎の富獄三十六景からの〜赤富士かな?
音楽はこちらまでは聞こえて来なかったけど、
フランス語がほとんど聞こえないほど沢山の言語が聞こえて来る中で見る風景。
スペイン語にイタリア語に、物を売るスリランカやアフリカ系の人に、
後ろには息子さんを連れた着物を来た日本女性。
そんなみんなでこれを見てるっていうのも面白い。
☆ 週末の宿題はイタリア語の詩と英語のレジュメの暗記。
教えてくれる先生の言語はフランス語。それを日本語で教えてくれる娘、笑 ☆
セーヌ川はまだクルーズで賑わっていて・・・
お姉ちゃん達は明日土曜も授業があるからね。
そろそろ帰ろうか♪
凄い人並みに、手をつないで、流されない様に。
☆ 朝は寒いけど、午後は気温も暖かくて気持ちいい季節 ☆
翌日。
学校から帰って来てお昼ご飯を済ませて。
昨日とは違って、トロカデロを目指してメトロに乗り、
思ったより早く着いたので、広場に出て昨日のエッフェル塔を上から眺める。
音楽がかかると自然に体が動いちゃう娘。
1歳4ヶ月だったかな
まだまだ歩き始めて間もない頃に、ここにアコーディオン弾きのおじさんがいて
おじさんの演奏に合わせてオルゴール人形の様に体を左右に倒しながら踊ってね。
あの銅像の下のベンチにパパとママは腰掛けて遠くから眺めてたよ。
「あの子何歳?3歳?いや2歳じゃない?可愛いわね。」なんて言葉を耳にしながら。
☆ テアトル、ナショナル・ドゥ・ラ・ダンス シャイヨー ☆
それも懐かしい思い出*^^*
そんな事を話しながら、この左の建物
テアトル、ナショナル・ドゥ・ラ・ダンス シャイヨーにやって来ました。
『 国立シャイヨー劇場 』初めての来場♡
☆ わ〜お♡ カッコいい所だねぇ ☆
去年私が学校で登録しておきながら一回も行かなかった^^;
着物アトリエのSさんに誘ってもらって・・・
なんとなんと、パリで歌舞伎の見物☆
(誘ってもらわなかったら全然知らずに終わっちゃうとこだった)
☆ 中からの眺めは、まるで景色を切り取ったみたいで最高でした。☆
チケットはネットで購入済みなので、中のフロアーで時間を過ごそうと行ってみると
他にも知ってる人がいっぱい、笑。しかも仲の良い人たちばかり。
きゃはは、元気?今日は昼の公演があるからね♪
みんな考えてる事は一緒でした^^
☆ メインはあの中村獅童さんと中村七之助さん♡ ☆
今日の演目は前半が清元の『色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)』
通称『かさね』(っていうか、間をちょっとと読ませるあたりがニクい)
そして後半が歌舞伎十八番の『鳴神(なるかみ)』
同じ高校出身の(←これもすごいけど、笑)先輩ママさんが
ちょっと子供達には難しそうだからざっくりと説明してあげるよ
って言って、話してくれる内容が凄くて・・・
『かさね』めっちゃドロドロやん(でも前情報があって助かった)
結果、『鳴神』の方も高貴なお坊さまが姫の乳揉むシーン長いしっ、笑
☆ 舞台撮影は禁止だったけど、舞台の迫力と懐かしさと嬉しさとで、久々にじーんと来ました。☆
花道からは少し遠いけど、なかなか良い席でした♪
実は大学時代、先代の三代目市川猿之助さんが率いる澤瀉屋(おもだかや)の
皆さんがわざわざ大学まで来られて、その授業を受けた事があって、
最後は本物の衣装を着けさせてもらって義経千本桜の赤姫を演じた事がある。
(今思えば、男性だけの世界の衣装を着けさせてもらったってだけでもホント凄い事だった)
ペーパーテストがあったわけでもないのに、今でも記憶が蘇って来て
娘に色々説明出来る自分がいて・・・
☆ 歌舞伎の帰り、「ママさぁ18年前にひとりで日本からやって来て、ここの近所のホームステイ先に早朝に着いちゃってさぁ」
やる事もないし散歩に出たら、このトロカデロの広場に着いて。お腹が空いて来たからひとりでワッフル買って食べた。
こうやって座って、思いつきでやって来ちゃったけど、この先どうなる事やらって不安もあったなぁ。☆
あの前にいる人どうして出て来たの?by娘
拍子木って言ってね、ツケ(シテと勘違いしてた^^;)って効果音出すよ。
難しいんだよぉ
見得を切るシーンっていうのがあってね、
目も半眼(一方がより目、一方が真っ直ぐ)になってるかも。
ここからじゃ見えないけど
中村屋〜!って声をかける人がパリにもいるのかな♪
おっ、いたいた^^
怒って隈取りの顔になったね。衣装も変わったね。
花道はね、六法って独特の退場の仕方があるんだよ。
やった、見れたね!
☆ これまた懐かしの風景を眺めながら ☆
そんな話をする度に
真摯に教えてくれた当時の歌舞伎の役者さん達との楽しい思い出が浮かんで来たり、
六法を必死に頑張ってた、小柄な女子生徒の顔を思い出したり、
半眼頑張ってた友人を思い出したり・・・
何より、こんな小娘ひとりに対しても休憩時間に作品を見に
教室に遊びに来てくれた猿之助さんの事を思い出したり。
よっぽど嬉しかったんだなぁ当時の私。
そして、こうしてパリで娘と歌舞伎を見て説明出来てる私。
(ついでに隣のフランス人マダムからも沢山質問を受けて、
拙いながらも色々話す事が出来ました。)
・・・嬉しかったなぁ
舞台が終わってもまだ明るい。
よし、歩いて帰ろうか♪
まさかこんな日が来るなんてね。
18年前にここにやって来たママはこれっぽっちも思っていなかったよ
A la semaine prochaine
☆MUNEKO☆