*Croquis de Paris No.498 ~ 『贋作 桜の森の満開の下』in パリ ~ *
2018年10月5日10:00 AM カテゴリー:Designersdiary
お久しぶりです(更新遅れました〜)
日が暮れるほんの少し前のエッフェル塔に明かりが灯って、
まだ暗くならない、夏の名残を残す景色との、
面白いバランスの時間にまた娘と一緒にトロカデロにやってきました。
☆ 水色とピンクがグラデーションになった空に輝くエッフェル塔。ほんの数十分の綺麗な時間帯に来れました。☆
ふぅ〜
なんだかんだでばったばったしている今日この頃ですが^^;
歌舞伎に加えて、これは外せない!
そう思って今月初めに向かったこの場所。
☆ 引きで見るとこんな感じ。遠くには同じくライトアップされたアンヴァリッド。
素敵〜に見えるエッフェル塔の風景も、撮影している私の後ろにはお土産物を広げるお兄さん達でいっぱい^^ ☆
そう、3週間前の記事『ジャポニズム2018』(正しくは2018-2019でした)
の中でも登場した、シャイヨー宮にまたやって来ました♡
(作品や舞台に触れる機会が急に増えました♡)
あっと言う間に日が暮れて、
さぁ、劇場に向かおうか♪ っていう頃にはこんな景色に*^^*
☆ ねぇ、この像って何だろうね?って聞かれたけど、確かに。
調べてみると、今からちょうど70年前の1948年の12月10日に、世界人権宣言を採択した
国政連合の総会が行われたのを記念して作られた記念碑らしい。なるほどなるほど ☆
やっぱり美しいおパリ〜な景色です。
さてさて、シャイヨー宮
正式にはシャイヨー国立舞踊劇場と言うのですが、
フランスには国際劇場が5つあり、国からその役割を定められている中で唯一
ダンスを起点とする、あるいはダンスにまつわるプロジェクトを担っている
劇場なのだそう。
☆ 夜に来るとまた雰囲気がひと味違います。☆
パリ市内随一の場所にありながら、
私たちが観るジャン・ヴィラーホールの舞台の作りも、
観客席が舞台に向かってせり上がる様に高く出来ていて、
演者さんとこちら側がすごく身近に感じる事の出来る劇場なのです。
☆ 公共スペースにある作品も、当時を代表する芸術家の作品が数多く展示されているのですが、
私の大好きなボナール、モーリス・ドゥニ、マイヨール、ヴュイヤールもあったらしい。気がつかなかった〜 ☆
さてさて、予約していたチケットも貰って、
フロアのカフェで、ちょうど8時のキラキラ光るエッフェル塔を眺めたら会場へ。
今回ここに来た目的はこれ
☆ パリでこんな舞台を観れるなんて!☆
野田英樹さんの舞台
『 贋作 桜の森の満開の下 』を観るため。
でもあるし〜
あの東京の舞台で娘と一緒に見た天海祐希姉さんが出てる!
それに古田新太さんっ!*^^*(母娘で大好き)
そして、昔旦那の髪をカットする時に参考にさせてもらっていた妻夫木くん!
(注:旦那は全然妻夫木君には似ていません、笑)
三谷幸喜さん作品でお馴染みの深津絵里さん!
っていうか、まずパンフレットの表紙に
ガシッ!
すっかり心をわしづかみされました♡
☆ 最上段からでも見応え十分 ☆
チケット取らなきゃ!って思い出したのがギリギリだったけど、
なんとか最終日の水曜日の夜の最後列に席が取れました☆
翌日の学校は10時からと少し遅い始まりなので、娘と一緒でもなんとかOK。
開演は20時30分
舞台の幕は上がっているけど真っ暗で見えません。
距離はこんな感じ。
最後列でも十分に見応えあります♪
で、いよいよ舞台が始まって・・・***^^***
☆ 休〜憩〜!前半長かった〜。やっと半分。こっちも体力勝負だね ☆
舞台『贋作 桜の森の満開の下』は野田英樹の代表作ともいえる作品で、
1989年の初演当時は当時33歳だった野田さん自身が主演を、
そして1992年、2001年と再演され、今回が4度目の舞台。
主演の耳男を妻夫木くんが演じます。
作家、坂口安吾の2つの作品を主な下敷きとして、
個人の運命・古来の伝説・政治の歴史を織り交ぜ壮大な戯曲に書き下ろされたもの。
これがね、もちろんセリフは日本語なんだけど、海外に住むものにとっては
野田さん、ちょいちょい時事ネタを入れたダジャレとかぶっ込んでくるので
かなり日本語の聞き取りに神経を使います^^;
しかも喋りがめっちゃ早い!
我が家は結構日本のテレビを見ている方なので良いけど、
知り合いになった日本人のおばさまは、
フランス語の字幕を見ながら理解していたと話されていたので、だろうなぁと。
☆ 休憩時間がすでに22時。エッフェル塔もキラキラ〜。やばい、予想以上に遅くなりそう。☆
にしても、
迫力の舞台装置やら、人の視点を広い舞台の中でピンクのゴムひもを使って
まるでカメラが場面を追う様に枠を作って注目させてみたり、
宙を舞うほどの軽い布で幻想的な空気感を表現したり、
そして圧巻なのがそのメインとなる満開の桜、なんですけど
演出、本当〜に凄かったです。
美しい・・・
あと、本当にあれは深津絵里さんなの???ってくらい
美しくも恐ろしい夜長姫の演技がいっちゃってました^^
娘の為に買った双眼鏡を「ちょっと貸して!」と借りて確かめたくらい。
化粧が濃いのでわかりにくいけど・・・
ちゃんと深津絵里さんでした、笑
☆ みんなが帰る中、積もった桜の花びらに埋もれる最終日の舞台は幕は下ろされずにそのままなのも印象的でした。 ☆
舞台が終わってもみんながスタンディングオベーション!
演者さんも、何度もカーテンコールで頭を下げられて、
最後には野田さんひとり、舞台に正座して頭を下げられていました。
こちらはこちらで、日本人としても嬉しいし、
お友達のお母さん感動して泣いてるし*^^*
とっても感動をもらえた素敵な舞台でした。
ふは〜♡
幸せです。
A Tout de Suite!
☆MUNEKO☆