*Croquis de Paris No.522 ~ そう、晴れるさ ~ *
2019年3月22日10:00 AM カテゴリー:Designersdiary
去年の夏、こちらに帰って来た時はその後のスケジュールはわりと空いていて、
着物のアトリエに顔を出したり、真面目にフランス語習おうかな♪ とか、
絵付けやりたいんだよね♪ とか余裕をみせていたあの頃
その後娘の学校のお手伝いを引き受けたのをきっかけに、
どどどどどーっとあっという間の半年が過ぎました^^;
☆ ほんと「絵に書いた様な美しさ」とはこんな風景をいうんだろうなぁ。メトロ、オぺラ駅の階段を上がった風景 ☆
人あたりしたのか、
最近は誰かと会ってお茶しようかというその誰かの顔も浮かばなくなって
忙しい中でふっと一息ついても「・・・」
まいっか。散歩でもしようかと一人歩きしてました^^
☆ ヴァンドーム広場を横目に横断歩道を渡ります。☆
そんな時、ひょんな事からAさんから一本の電話が鳴り、
なにやら子供達の事で相談があると。しかもうちの娘が事情を良く知るらしい。
(やめてくれ〜^^;)
珍しくまったく聞いてないし、本当に知っているならよっぽど深刻なのか!?
衝撃を受けながら色々事情を聞いて、大丈夫大丈夫♡って話して電話を切った。
☆ ちょうど見学時間が始まった時だったのかな?入り口に凄い行列が出来ていました ☆
で、その直後に娘帰宅。
「ママ〜聞いてよ〜!今日さぁ〜」
(来た!)って思ってたまたまその日休みだった旦那さんと共に
何も言わず話を聞き始めると・・・
「私全然知らなくてぇ。でも事情を説明するために一緒にいたよぉ」
笑!やっぱり知らなかった。
☆ 待ち合わせの場所に向かう途中。吸い込まれる様に大好きなチョコレート、リンツの専門店に入ってしまいました。
最近売り出された、こちらにしては珍しいひとつずつ包装されたこの赤の板チョコ、Yさんに買ってあげたいなぁって
ふと頭に浮かんだのに、買わなかったのよねぇ。。。でも、その「ふと」という時の人間の脳って実は凄かったりする。☆
^^
なんでしょうねこれ。
けっこう前、娘の友達のSちゃんも映画に誘うために学校前で二人を待って
一緒にメトロに向かおうとしていた時にも、歩きながらSちゃんがひと言。
「 munekoさんって学校の事情とか何でも知ってる気がします。」(←丁寧^^)
二度見ならぬしばらく歩いて、?もう一度言って?って聞き返してしまったくらい。笑
☆ 少し落ち着いた頃、Aさんとラファイエット前で待ち合わせ♪ ☆
母娘で、周りからの勘違いのされ方がすごいです。
言っておきますが、気を抜いたら一瞬ですべてを忘れるタイプです。
学校とか、そういう役を引き受けた時だけモードに入ります。
なぜかそういう時だけは記録力が上がります。
終わったらすべてのデータが私から消え去ります。
なんなら、消えすぎてこの間まで親しかった人の名前さえ忘れそうな自分が怖いです、笑
☆ お昼食べた?最近オープンしたラーメン屋さんがあるから行ってみる?と誘われて行ってみたら、
以前家族で行こうとして時間が早過ぎて入れなかったラーメンやさんだった。
龍旗信。美味しかったです♡最近お洒落なラーメン屋さん増えてますね。 ☆
人からの印象って面白いですね。
そして、色々ありながらもそこはやっぱり子供達の事。
なんと、Aさんからのその電話の直後、
偶然が生じてあれよあれよと話が進んで超スピード解決したのでした♪
それこそ、何かありましたっけ?くらいの^^
☆ その後パレロワイヤルに移動 ☆
でもほんと、今回はフランスのすばらしさを改めて感じる事が出来たかな。
プライベートの話、となれば先生はもちろん、
子供達の間でさえそれ以上追求せずに普通に接する事が出来る事。
何かあったとしても、その子の価値は変わる事がない事。
事実、事情を知った後の娘が、その日もいつもの様に友達たちと一緒に帰って来たのを
聞いて、君たちは素晴らしいね。って私が言ったら、
「今まで好きだったのに、それを聞いたからってそれまで自分が好きって思ってた事は
変わらないよ。」って話した事が印象的でした。
うん、やっぱり素晴らしいね*^^*
☆ 曇ったり晴れたりな春のパリ空 ☆
後日もろもろが落ち着いた頃、
火曜日の午後だけはなぜか頑張ろうとしても仕事が捗らない私なので
急遽思いついてAさんに今日の午後お茶でもしない?と誘ってみた。
Aさんも、わかった!私も今日は仕事はやめてお茶する!と返事が来て
オペラ界隈で会う事に♪
☆ ここでお茶どう?って言ってくれた場所はラパージュで私のプロフィール写真(若すぎる^^;いい加減変えないと)
でも使われてる大好きな場所パレロワイヤルの中にあるカフェでした。☆
今まで何度も会った事はあるけど、二人で初めてお茶をするAさん。
最初電話を貰った時から感じる事。それは、
こんなに偏らずに、そして一般的な常識に捕われずに話せて、
それでいて人間的に可愛らしい人に初めて出会ったなぁという事。
ついでに、
彼女が誘ってくれたランチは、たまたまこの間家族で行こうとして
行けなかったラーメン屋さんで、その後誘ってくれたカフェは、
最近私が猛烈食べたくなっていたモンブランがお薦めのカフェだった。
☆ MUSCADE ムスカド/ナツメグと名付けられたパティスリー&カフェ ☆
とある事があって(それも私と体験が似ていて)
よく考えたらここ数年、プライベートでお茶するってことをしてなかったよ。
と言いながら、思わず嬉しくて食べ物と飲み物の両方を好きなもので頼んで、
しまった!取り合わせを考えていなかった!て言ってたAさん。
後からギャルソンさんが、「ごめんなさい。あなたの飲み物なんでしたっけ?」
ってミラクルに再度聞きに来てくれて飲み物を変更出来ちゃうあたりが、
素直に物事を受け入れて行く人の引き寄せの強さだなぁって、
目の当たりにさせてもらった午後だった。
☆ ここは仕事でお邪魔したっていうAさんが、ケーキを撮影で見せる時の様に半分に切ってみせてくれるのも可愛い ☆
後日、楽しかったねとお礼をかねて、たまたま目にしたほぼ日の記事が気になり
「100年かけてやる仕事ー中世ラテン語の辞書を編む」
の本のための取材を受けた河野通和さんのお話のページのリンクを送ったら、
https://www.1101.com/gakkou_ml/2019-03-21.html
「この辞書は百年かけて完成している。
英国にある中世のすべての文献からラテン語を集める壮大なプロジェクトである。
言語をあつめてきたのはボランティアたち一般市民だった。」(本の内容より)
☆ 晴れて来たね。そう晴れるんだよ。きっと大丈夫。 ☆
実は旦那さんのご両親も、
昔の新聞「Le temps」のインデックスをボランティアで作成する仕事をしていて、
つい先日、数年かけてまとめた第一次大戦中のインデックスが出来上がって
国立図書館に納められて、今は第二次世界大戦の内容に取りかかってるところなの
と返事が来た。
「若くして結婚した貧乏な学生時代の二人を支えた内職だったものを、
今二人の人生の終わりにまた二人揃ってボランティアをやってる
って事が素敵だなと思う。」とAさんの気持ちが書かれてあって。。。
・・・そんなあなたも素敵だよ。
もちろん子供達も。
はぁ、こんな素敵な人に出会えた自分にも感謝
勘違いや、偶然、ふと、も大事。ほんとにね
A la semaine prochaine
☆MUNEKO☆