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*Croquis de Paris No.630 ~ リュクサンブール公園 ~ *

1週間の娘のオンライン授業が終わって、

一応、2週間のプチバカンス。

 

許される移動距離は10キロ圏内。

夜の外出規制は19時のまま。

 

友人家族は、なんだかんだ理由をつけてボルドーに行っているし^^;

多くのフランスの家族がそうなんだろうなぁ。

 

 ☆ さて、ここはどこでしょう? ☆

 

我が家も10キロ圏内で公園とか、

どこかバドミントンと暖かいお茶でも持って出かけてみるか。

どこが良いかな・・・

 

 ☆ テーブルがチェス盤になってるんです。ハンチング帽を被った可愛いおじいちゃん達がいっぱい*^^* ☆

 

「久しぶりにリュクサンブール公園はどう?」

 

ついでにSさんにも、15時くらいにリュクサンブール公園にいるよー

もしよかったら♪ と声をかけると、

 

今日ちょうど本屋さんに子供と出かける用事があるから、

その後寄るよ♪ と返ってきた。

 

 ☆ 人は多め。みんな考える事は一緒ね^^。思い思いのスタイルでまったり ☆

 

家からは歩いて3.5キロ。

普段はメトロや車で向かう場所に、今回は家族3人で歩いて行ってみました。

 

ひっさびさのリュクサンブール公園^^

 

 ☆ さすが!の美しい景色。☆

 

整えられた花壇と、宮殿の姿が美しい♡

宮殿の庭が公園って、なんて素晴らしい。

 

※宮殿だったこの建物は、今はフランス元老院、セナ

(国会の議院のひとつ、フランスは国民議会とともに両院制の国会で構成されてる)

として議事堂として使われています。

 

 ☆ 宮殿の庭らしく、中心に伸びる通りと花壇、噴水や森が美しいです。☆

 

『リュクサンブール宮殿』wikipediaより

元々ピネー=リュクサンブール公フランソワ(ルクセンブルグ=リニー家出身)

の邸宅だったものを、イタリアからフランス王室に嫁いできた

マリー・ド・メディシス(ルイ13世の母)の居城として改築。

内装は、彼女が幼い頃過ごしたフィレンツェのメディチ家の居城をモチーフとしている。

 

 ☆ 昔あの噴水のある池で、風だけで走らせるボートで遊ばせたなぁ。。。☆

 

歴史にとんと疎い私(もったいない)だけれど、

メディチ家と聞くとすぐに、デッサンでよく登場した

石膏像のイケメン、メディチの顔が浮かぶので経験ってほんと面白いです。

 

調べてみると、あれはミケランジェロによって制作されたもので、

フィレンツェのサン・ロレンツォ聖堂内、メディチ家礼拝堂に設置されている、

ジュリアーノ・メディチさんの墓碑彫刻の一部だったのですね。。。

 

 ☆ こっちも楽しそうだけど、今日はこちらではなく ☆

 

ついでに言うと、

実家に小さい頃通っていた絵画教室のおじいちゃん先生の形見分けでもらった

モリエールの石膏の胸像があるんですが(たぶん、まだあると)

 

くるくるした長髪の、ちょび髭を生やした立派な男性像を

パリの小さな通りの道の真ん中で見つけた時は感動でした。

17世紀に大活躍した喜劇作家さんと知って、その後娘が学校の授業で習った時にも。

(当時はこの人たちの事を、何の背景も考えずにデッサンしてたっていう^^;)

 

 ☆ 横にある運動が出来るスペースでバドミントン。なんて贅沢な笑 ☆

 

話が大きくそれちゃった笑

 

昔ヨーロッパの絵画で見た天使が登場する様な青い空に白い雲は

想像の世界だと思ってた。

それは普通にヨーロッパの人たちが見上げていた空の色だと知り。

 

遠い、自分には全く縁のないものだと思って、

ただただ人物像の練習として使っていた石膏像が、

歴史ある人たちを、有名なミケランジェロが手がけた

素晴らしい作品であった事を教科書ではなく肌で知る。。。

 

 ☆ 帰り道。詩人ランボーの「酔いどれ船」が書かれた壁の前で、子供達ふたり ☆

 

Sさんと子供達もやってきて、

バドミントンでさくっと遊んで、持ってきていたお茶を飲んで、

さぁ帰ろっか。

 

帰り道(帰りはメトロで^^)

アルチュール・ランボーの「LE BATEAU IVRE/酔いどれ船」

の詩が書かれた壁の前を通る。

 

 ☆ サンシュルピュスの教会 ☆ 

 

ランボー、日本でも有名なので一度読もうとした事もあったけど、しなかった。

今調べてみても、青空文庫に載っている文章では、私の能力では難しすぎる。

けど今の時代、自分にでも理解しやすい文章に訳してくれている方がいるのが有り難い。

 

 ☆ 教会の前の広場 ☆

 

12音節4行詩節、全100行の長編韻文詩

 

と言っても、昔の私じゃチンプンカンプンだったけど、

娘が受けているフランスの教育を知った今、あと、

フランス人さんの気質や好みを少しはわかるようになった今なら

この独特な世界感も少しは理解出来て来る。

 

☆ 楽しかったね。また遊べたらいいね。 ☆

 

17歳の時には、ランボーはこの詩を抱えてパリに上京してきたらしい。

 

娘とそう変わらない年齢^^

 

 

サンシュルピュスの教会前を通ってメトロの駅へ向かう。

 

「なんだかよくわかんないね」

そう言って見てた壁や、広々とした庭で遊んだ記憶が将来、

またどこかで繋がっていくんだろうな。

 

 

 

A la semaine prochaine 

☆MUNEKO☆