fbpx

*Croquis de Paris No.819 ~ メゾン・ルイ・カレ/アルヴァ・アアルトの世界2 ~ *

先週の続きです*^^*

 
ガイドが始まる前に十分に堪能出来たルイ・カレ邸の外観
 
画商をしていたルイ・カレ(1897-1977)のために
フィンランド出身の建築家、アルヴァ・アアルト(1898-1976)が設計したものですが、
 
 ☆ 中にいる人までが絵になる佇まいですね。 ☆
 
ほぼ同い年の二人の、
アアルトのルイ・カレへの気配りがふんだんに盛り込まれている建物である事がわかります。
 
 ☆ 外壁や窓枠、ドアノブやランプシェードに至るまで、アアルトの心遣いが感じられます。☆
 
こちらはリビングの横、書斎の前の屋根のある外の小さな憩のスペース。
白いブロックや、木材や金属との素材の組み合わせ、
ちょっとしたライン取りのセンスに暖かさが感じられて愛おしいですね。
 
 ☆ 英語のガイドが終わってフランス語ガイドの時間がやって来ました。まずは玄関口の説明から☆
 
玄関には金魚が泳ぐ小さな池があったり、格子窓を思わせる木の枠の
端の処理や雨どいには、銅を使って丁寧な仕事が施されていて、
そこかしこに日本的な美しさが感じられます。
 
玄関口でも色々案内をして頂いて♪
 
お邪魔します*^^*
 
 ☆ 窓に合わせ、スリットや光の漏れ方を考えてデザインされたランプシェード ☆
 
高い天井
 
大きさの違う格子窓の前には
オレンジ色のペンダントランプ。
 
 ☆ 手前の壁と天井のバランスが素晴らしいです。 ☆
 
広いロビーでは正面の白い壁に掛けられた皆川明さんのリトグラフが
お出迎えしてくれました☆
パリの工房 Idemで制作されたものですね。
 
 ☆ 繊細な仕事がされた天井はフィンランドから職人さんを呼び寄せて作ったそうです。☆
 
外から見ると真っ直ぐ傾斜していた屋根の下にある天井は、
幅を整えられた細い木を並べてなだらかに、
山のように緩やかな流線型を描いてリビング側まで続いていました。
 
緩やかな段差の階段と天井の傾斜が小さなテアトルのように
自然と奥に視線が向かうように出来ています。素敵。
 
 ☆ ミナ ペルホネンとエサ・ヴェスマネンんさんの作品が展示されています。☆
 
目の前にある椅子は、エサ・ヴェスマネンさんが
ミナ ペルホネンの生地を使ってアアルトのスツールにデザインを施したもの。
 
「Dialogue minä perhonen & Esa Vesmanen with Alvar Aalto」
 
部屋のあちこちでミナ ペルホネンの皆川明さんと
エサ・ヴェスマンさんの作品にも触れる事ができて幸せでした。
 
 ☆ どこを見ても素晴らしくて、しかも居心地が良くて。ずっとこの空間で過ごしていたくなります。 ☆
 
こちらは玄関から見えていたダイニングルーム。
 
室内そのものはもちろん。
テーブル、椅子、ランプ、全ての形状にアアルトの意図があって
丁寧にデザインされているのが心地いいです。
 
 ☆ ミナの食器やヴェスマンさんの作品もとても調和していますね。☆
 
窓の付け方、光の取り込み、ランプの光の漏らし方、それぞれの素材の活かし方。
 
ガイドの方からも愛されている家であることが伝わってきます。
しかも、保存されているというより生かされているんですよね。
 
 ☆ 小さな書斎の中にも高低差があってどっぷり自分の世界にハマれそうです。この書斎と、上の階は入り口から見るだけでした。☆
 
どこも触れないで、とは言われない(招かれた側もわきまえてる^^)
 
ドアノブもテーブルや扉も、
ガイドの方が手で触れながらその心地よさやこだわりを説明してくれるんです。
生きてる家なんですよね。
 
 ☆ 暖炉のための石の素材と、白い壁と木の暖かさに、椅子やテーブルの穏やかなデザイン。 ☆
 
リビングからロビーの眺め。
この自由度とくつろぎ具合が本当に素敵です。
 
 ☆ 仕切りはないのですが、壁や天井が何段かになっていて、自然と間取りが出来ています ☆
 
リビングは奥行きがあって、正面には緑の庭が広がります。
 
手前は景色を眺めながら壁に飾られた絵画について立ち話。
真ん中では暖炉を囲ってゆったり座って暖かい飲み物でも飲みながら。
向こうでは案を練ったり、机に向かってスケッチをしたり。
 
と、そんな感じでしょうか(勝手な想像^^)
 
 ☆ ガイドさんがこの家を好きな様子がまた良いです。☆
 
天井の段差や、暖房設備の上のカバーに木の柱・・・
 
特にテーブルや椅子の、アアルトが描いたイメージを
職人さんとの信頼関係の中でここまで形に出来ているの様子も想像できます。
 
真鍮や金属を使ったランプなど、
今でもartek / アルテック社から購入できるデザインがある
というのも、アアルトが残してくれたプレゼントですね。
 
 ☆ ランプやテーブル、どれも丁寧な仕事と、アアルトのお茶目さが出ていて良いですね。☆
 
・・・^^
話しても話し足りないです。
 
あと少しだけ、
来週はもう半分のスペース、家族が過ごすルイ・カレ邸をお伝えしたいと思います。
ではでは、また
 
 
A la semaine prochaine 
☆MUNEKO☆