*Croquis de Paris No.827 ~ Paris, Capital de la Perle / 美しいパリの真珠の歴史を ~ *
2025年1月21日10:00 AM カテゴリー:Designersdiary
munekoさん、実は今パリに来ていているので、
もしよかったらまたお茶でもしませんか?
1年半ぶりのKさんからのメッセージ。
☆ ヴァンドームの方から移転したHotel de Mercy-Argenteauの前で待ち合わせ。
ジュエリーの本屋さんもあります^^ ☆
おお、お元気ですか?
お茶する前にまたどこか展覧会でも行きます?^^
ということでやって来たのが、
ヴァンクリーフ&アーペルが主催するジュエリーとアートの学校
L’ecole des arts joaillers で開催されていて気になっていた
『 Paris, Capitale de la Perle / 真珠の首都パリ 』展へ
Kさん、お久しぶりです♪
☆ こちらの建物に来るのは初めて。扉の向こうの中庭でアトリエも見学できるようになっていました。☆
ジュエリーのアトリエがガラス張りで外からも見れるようになっているのですね。
通路を通って開けた中庭の目の前に広がる風景に感動しながら、右の建物の中へ
螺旋階段が美しいです♪
☆ 素敵な踊り場 ☆
パールと聞くと、私としては日本の養殖真珠がすぐ浮かぶけれど、
この展覧会ではそれらが入ってくる少し前、
当時はダイヤモンドよりも価値があったと言われるほど
一世を風靡したパリと真珠との深い関係を観ることが出来るようです。
☆ どんな会場&展覧会なのでしょう ☆
入ってすぐの部屋にパールの泉 (?) が^^
どうぞ手に取って触れてみてください。と
ということで♪
☆ 贅沢な体験 ☆
ジャラジャラジャラ〜(わぉ)
好きなんです、昔から*^^* つぶつぶキラキラしたもの全般。
これは贅沢でなかなか出来ない体験ですね。
部屋の壁には様々な種類のパールが展示されています。
☆ 一見貝から採れた真珠には見えないものも ☆
いわゆる白やゴールドやピーコックカラーなどよく知っている真珠から、
まるで珊瑚のような色をしたコンクパールをはじめ、
普段はなかなかお目にかかれない天然真珠の数々。
これもパールなの!?と、
貝の中で自然に育まれたパールの個性的なことに驚きます。
味わい深いです。
そしてこちらの部屋は・・・
☆ 素敵なお部屋 ☆
1900年代のベルエポック
ヴァンドーム広場やラ・ペ通りの宝石商に、当時最も美しい真珠が集まり
バロックの真珠など、アール・ヌーボーのデザインにふんだんに取り入れられた時代。
☆ ダイヤモンドとパールのとても繊細で美しいネックレス ☆
絵画のように、どれも美しく繊細に仕立てられていて☆
↓こちらはバロックのパールで仕立てた ルネ・ラリックの菊の花と、
その横はゴールドの輝きが美しいフクロウ
どちらも自然から生まれた形を生かして、
さらにデザインを通して命を吹きこんでいます。
どこからみても芸術作品のように素敵です。
☆ デザインする側も作る側も、そして身につける人も、楽しかっただろうなぁ♪ ☆
そしてこちらは1910年代
デザインはシンボリックな現代的スタイルへ
お部屋自体が美しいですね☆
☆ 展示室自体が美しいです。 ☆
アール・デコ調の版画とともに、モダンなデザインのジュエリーが並べられていました。
はぁ、こういうのも良いですよねぇ♡
リアルにファッションに取り入れられていた様子が想像できます。
☆ 背景に使われている版画も、ショーケースに並ぶジュエリーもどちらも素敵です。☆
そして奥へ進むと、
館長さん?ですかね、側にいた男性が、
「これは世界で一番高級なパールだよ。」と声をかけてくれました。
?
☆ これが?世界で一番? ☆
世界にはもっと高級そうなパールのネックレスって存在しそうな気が・・・
とその時はぼんやり眺めていたのですが、
今頃理解しました。
(予習、大事です^^;)
この2点のパールは
カルチエで紹介されているエピソードの、あのパールですね。
(合ってるかな。もう一度見に行ってみようと思います)
1917年、ニューヨークで好立地を探していたピエール・カルティエは、マンハッタンに建つ邸宅(マンション)に魅了されました。所有者だったビジネスマンのモートン・プラントの妻は、カルティエが制作した壮麗なパールのネックレスに魅了されていました。歴史的な取り引きの末、このジュエリーは邸宅と交換され、夢が現実となりました。
天然でこれだけのものを作り上げるのに、どれだけの人と時間と手間がかかっているのか。
言葉の意味を理解しました。
なるほど、当時そういうことがあったわけですね。
☆ こちらはヴァンクリーフ&アーペルのミステリーセッティングを使用した荘厳なネックレス ☆
これを機に、ペルシャ湾のバーレーンについても調べてみました。
当時真珠産業で栄えていたバーレーンは、
カタールの隣に位置する小さな島々からなる国で、
今も世界で唯一真珠の養殖を禁止している国なのですね。
天然に養殖が混入することも考えて持ち込みも禁止。
今は世界遺産に指定されているのですね。
☆ こちらも行ってみたかったジュエリー専門の本屋さん ☆
最後に、行ってみたかったジュエリー専門の下の本屋さんも拝見♪
素敵なセレクトで、好きな人にはたまらないです。
こうやって書いていると改めて発見もいっぱい。
もう一度くらい覗きに行けるかな?
いつも貴重な機会を提供されている
ヴァンクリーフ&アーペルさんにも感謝です。
ではではまた^^
A la semaine prochaine
☆MUNEKO☆
☆MUNEKO☆