*** パ リ 通 信 No.83 ***
2010年10月29日9:00 AM カテゴリー:Designersdiary
*Croquis de Paris*
☆ ある日のパリの長〜い一日 ☆
皆様こんにちは。お元気ですか?
おかでさまで娘の調子も良くなりました。
風邪を引かなくなったと言っていた私ですが、あれから少し鼻に来た様です。
さて、そんな鼻ぐずぐずの今週の月曜日。
ここ数年にない長〜い一日となりました。
もともと、この日は夕方日本の方の個展会場でのオープニングパーティに
出席予定だった私と娘。着物を着せようかどうしようか、なんて迷っていた矢先
フランスのテレビ局から家族で過ごす様子を撮影したいと言われ、
しかもパリの日本人街とも言えるサンタンヌ通りを歩く姿を撮りたいのだとか。
着物でサンタンヌ通りはないよなぁと思いながら
迷ったあげく、承諾はしたものの、
さすがに毎年遊びで着せていた私流(着物+兵児帯+洋靴)じゃ〜まずいんじゃない?
と言う訳で、急遽パリで着付けを指導されている先生に相談すると、
とりあえずいらっしゃい♪と、なんと朝から特別個人指導をして頂きました!
結局、七五三ではないんだしその私流の組み合わせで良いんじゃない?
ってことにはなりましたが、とっても素敵な兵児帯やヘアのアレンジを教えて頂いて
お陰で心強くなり先生には本当に感謝でした。
本番当日。連日の仕事があったのでなかなか準備が出来ず、朝からバタバタ。
娘にご飯を作って、私はお昼に日本と仕事の打ち合わせ。
着付けも済ませて、いざテレビ局の車でサンタンヌ通りへ☆
それにしても、こちらの情報を伝えていたのがフランス人、
当日来られたのもフランス人カメラマンにフランス人プロデューサーのみ、
しかも、今日は娘のパーティがあるとかになっている。(ないですし)
と言う訳で・・・テレビ的には意味もなく着物です(^^;)
そして寒いのでその上に普通の洋服のコートを来て日本人街を歩く娘とその家族。
恐ろしい事に、通訳もいないのにフランス語でのインタビューは進んで行くという始末。
後は上手く編集される事を祈るのみですねぇ。。。
町家をイメージしたという美しい2階で出来立ての美味しいたこ焼きを頂きました ☆
さて、撮影も終わって予定していたギャラリーに着いたとたん、超元気になる娘☆
恐らくさっきまでの張りつめたフランス語環境に反して、
ここは日本から沢山のお客様が来られている天国の様な場だったのでしょう。
のびのびはしゃぐ姿に私もやっとほっと一息入れる事が出来ました。
その後、お気に入りの着物で意地でも家まで帰ると言って聞かない彼女。しかも車嫌い。
なのでエレベーターのないメトロで、何度か乗り換えしながらぼっちらぼっちら。
やっと家の近くまで来た頃には娘の足も限界の様でしたが、
はやり着物姿の自分が嬉しくてたまらなくて鼻歌を歌いながら帰る娘の後ろ姿が
パリの夜に映えてとても愛おしかったです。
今日の主役さん、お疲れさま・・・
色々あったけど、良い経験をした楽しい一日でした☆
A la semaine prochane
MUNEKO