*** パ リ 通 信 No.116 ***
2011年6月17日9:00 AM カテゴリー:Designersdiary
*Croquis de Paris*
☆ フランス人も並ぶんだ ☆
皆様こんにちは♪ お元気ですか?
今日は娘がお熱でお休み、こんな日はぐずる娘に日本のテレビ見放題の我が家です。
オ・タ・ク、やジャパンセキスポ、コスプレが大流行のフランス。
こちらではさすがに日本の教育的番組はないですが、
今やフランスの若い世代は日本のアニメで育った人達が多い気がします。
ところで、話は変わりますが昨日はコンセルバトワールの登録手続きの日でした。
コンセルバトワールとはパリ音楽院のことですが、オペラなど芸術を
大切にするフランスでは、国が率先して才能ある人たちをバックアップします。
内容も音楽だけでなく演劇にダンスまで様々な勉強が出来て、
授業料は本当に安いんです☆
もちろん、大きくなってからの入学は厳正な審査があって狭き門なのですが、
入門のクラスは試験もなく先着順☆
となれば、せっかくフランスにいるのなら、本場で経験させてみたい♪
噂では日本人先輩ママ達は朝の5時には並んだらしい・・・と聞いたけど、
それって日本人の様なアジア系の人たちだけの話では???
と思うも、まぁ、早い事には越した事はないはず。
と言う事で、私たち今年5歳の娘を持つママ3人もやってきました朝の5時!
友人パパの車で学院前に到着〜♪
と、ところが。
朝の5時の時点ですでに16人もの人がウェイティングリスト待ち!
今日の受付はクラシックダンス12人とリトミックス24人☆きゃ〜!
17〜19番の自分たちの番号に青ざめながらも3人とも思いました。
『フランス人も並ぶんだ・・・。』
衝撃的なパリの朝の5時でした(^^;)
そういえば10年も昔、学生許可証の申請に並んだのも朝の5時、
皆が外国人、誰も率先してリストを作らないもんだから
しっかりと自分の場所を確保して並び続けないといけない。
その点、今回はその中の一人がリストを作られていて、到着した人からは
「最初の人は何時に来たの?」
と質問されていました。
最初の方は2時に来られたそうです(^^;)すごい。
そんな訳で、リストに記入してからはみんなそれぞれDVDを見たり
持って来たお茶を飲んだり、お喋りしたり。
みんな雰囲気の良い人ばかりで、
まだ開かない学校の校門前の歩道は深夜のピクニック状態でした。
私たちも友達が持って来てくれていた子供用のシートを敷いて、
私と別の友達が用意したお茶にチョコレートやマドレーヌをつまみながらお喋り。
やっと夜が開けて来て目の前のアールヌーボーのギマールの建物も
シルエットが浮かび上がってきました。
ギマールは、メトロの入り口のデザインで誰でもその作品を目にした事のある
有名な建築家さんです。
そして7時頃だったか、掃除に来た黒人の女性が玄関の門の鍵を開けて
中庭に入れてくれました。みんなの顔も、やっとここまで来た〜って感じ。
そしてその一時間後の8時に受付が開かれて、ようやく手続きが始まりました。
「みんなどっちを希望してるんだろう、アンケート取りたいね。」
なんて言いながら17番の名前が呼ばれるのを待つ私たち。
自分たちがバレー希望者の中で何番目かは教えてもらえません。
さっき隣でDVDを見ていた女性に聞いてみると
「もちろんバレーよ〜!」と言いながら、
踊る振りしながらめちゃめちゃ美しく足を伸ばして見せてくれました。
「それってプロやん!」3人で総つっこみ(笑)
母子でダンサーを目指されるんですね・・・
恐れ多いながらもそんな場所に通わせてみようかなと思ってる私です。
さてさて、どうなることやら。
結果が送られて来たらご報告します♪
今日の教訓。
『フランス人も並ぶんだ』
A la semaine prochaine !
☆MUNEKO☆