*Croquis de Paris No.316 ~ アールヌーボーの発祥地ナンシー No.1 ~*
2015年4月10日9:00 AM カテゴリー:Designersdiary
(最近、めっきりダイアリー更新パターンがずれてしまって^^;)
皆様お元気ですか〜? お昼には20度を超す暖かさのパリです。
ぁぁ鼻がムズムズだらだら、喉も痛〜い花粉症の季節になりました。
春の穏やかさが嬉しい反面、今年は家族全員でえらいことになってます。
ティッシュの減りが半端ないです。
☆ 広場近くの駐車場に車を停めて。ここからは歩いて回ります ☆
さてさて^^たっぷり丸一日をかけてストラスブールで過ごした翌日、旅の最終日は一路西へ、パリ方面に向けて車を走らせます。
そしてお昼前に楽しみにしていたナンシーに到着☆
ナンシーといえばアールヌーボー発祥の地♪
お天気もなんとかギリギリ持ってくれてるし、まずは地図やらを貰うべく世界遺産であるスタニスラス広場にあるインフォメーションへ。
☆ 世界遺産に登録されていスタニコラス広場 ☆
待ち歩きガイドも日本語で用意されていて、係の方が親切にアール・ヌーボーを実際に建物内に入ってみられる所に印をしてくれました。
☆ ブラッスリー・エクセルシオール・フロ ☆
その中にレストランもあったので、そこでお昼をとろうかなと話していたら「予約致しましょうか?」と係のおじさん。お、嬉しい♪ と、早速お願いしたら1時半しか空いていないない・・・。う〜ん、まいっか。とお願いして、ヌーボー建築見学のお散歩しながらお店に向かう事に。
☆ ヌーボーな店内にテンション上がります*^^* ☆
しかし30分ほどお散歩した所で娘のトイレ行きた〜い!が始まり(涙)
かなり早いんだけど、たまたま予約したレストランが近いと言う事で、トイレをお借りする事に。
「すみません、予約時間よりまだ早いんですが良いですか〜?」
お呼ばれしたときも、レストランでも、早めに伺うというのはほぼ皆無のおフランス。早っ!と、ちょっぴり驚かれながらもトイレをお借りして、ロビーのチェアで待つ事・・・15分?20分くらい?
(早めには案内してもらえないのね。その間にもお客さんが入って行くので結構長く感じるのである^^;)
や〜〜っと案内されました。ほっ。
☆ 主人の前菜はフォアグラ。パンと杏子のジャムを添えて ☆
『エクセルシオール』1911年創業の老舗ブラッスリー。
ほんと、1890年頃から1920年頃までの建物って素敵です。とっても好み*^^*
人がいるのであまり沢山の写真は撮れないけど、照明はドーム、ステンドグラスはグリュベール、調度品はマジョレルの作なのだそう。
サービスの方達もめちゃめちゃ忙しい中でキビキビと仕事をこなす姿は流石です。来ているお客さんもみんな優雅で素敵な常連ぽい方達が多い感じ。いいですねぇ。
☆ 私はセップ茸(日本でいう松茸のようなキノコです)のスープを ☆
といってもですね、ゆっくりしたけど今日中にはパリに帰りたいので時間がない私たち。早々にムニュ・エクスプレスを注文しました。訳してみると「特急セット」みたいな感じ!? かな
まずは白で乾杯して、 おつまみにカリッと焼かれたスライスバゲットにタプナードを頂きながら前菜を待ちます♪
☆ 娘のメインのステーキアッシェ。コネてないミンチをそのまんま焼くこちらのハンバーグ。見た目は超素朴でしょ?でもそのお味が・・・ ☆
ところがですね・・・
出ない、なかなか料理が出て来ない。。。
娘はお子様セットで本やらコック帽やらもらってアペリティフとして注文したジュースを飲みながら上機嫌に遊んでくれているので良いのですが、料理がいっこうに出て来ない(涙)
向かいのエレガントな家族のママなんかキレちゃってるし^^;
☆ これが待ちに待ったタルタル。奥はサラダ菜のマーシュにポテトフライ ☆
と、ようやく前菜のフォアグラとセップ茸のスープが出て来て、見た目にはなんの変哲もなさそうなお皿から夫婦でとりあえず一口
「うっ、美味しい。。。」
とっても素朴な盛りつけなのにめちゃくちゃ美味しい。
付け合わせのただのポテトもうまい。。。
フォアグラの味も今まで食べた事のないくらいすっきりしていて、セップのスープにおいては、じ〜っくり炒めてコトコトしてくれたその手作業が見て取れるくらいに丁寧な味。
二人してその美味しさに一瞬でやられてしまったのでした(笑)
☆ さすがに店内も空いて来て、待ち時間にこっちもパチリ。そのカウンターに置かれた白いでっかいボールにメインがあるのですが・・・ ☆
(笑)もう、こうなったら覚悟して待つしかないですね。どんと待ちましょう。
二人のメインのタルタル(生肉を叩いて、ケイパーなどのスパイスを利かせたもの)が、ようやく近くのカウンターで用意されて、その場で調理されて、やっと出してくれるのかと思ったら、そこから氷をあてて冷やし始めてるんですもん。今から〜!?ってもう笑うしかなくって^^
☆ 娘のデザート。☆
でもって、一口食べたなら。また二人顔を合わせて「うまっ!」
いやぁ〜完敗致しました。もうナンシーでの残り時間が僅かになろうとも、美術館に行けない事がここで決定してしまっても文句言いません(笑)娘のもいうまでもなく、超美味しかったそうです。
☆ 最後はエスプレッソを。お店のチョコレートと名物のベルガモットのキャンディ、元祖マカロン(今の様にクリームは挟んでいな)が付いて来ました。☆
いったい何時間かかった事でしょう^^;
前菜とメインで2時間〜2時間半くらい???
エクスプレスというより、超鈍行だったけど、ま超美味しかったしね。
ストラスブールでは老舗と言われるサロン・ド・テでげんなり、なんてのもあったので、このお店の老舗としての期待を裏切らない基本を忘れない丁寧な味とサービス(スピードというより、その凛としたプライド、スタイル。←けっこう好き。日本だったら平謝りしちゃってるのかな)などなど、一度人気を博して有名になったものが時間を経て老舗となってどう続けて行くのか。自分たちも色々思わされるところがあるよね。な〜んて夫婦で話して盛り上がったのでした。
こんな感じで思いがけずほとんどの時間をランチで潰してしまったナンシー、
来週ようやくラストのざっくり(笑)ヌーボー巡りです。
とか言ってる間に娘は次のバカンスに入ってしまうのです。
恐るべし!バカンス大国おフランス。
ではではまたです♪
A la semaine prochaine ♪
☆MUNEKO☆