*Croquis de Paris No.363 ~ 春の始まり 〜 *
2016年3月11日9:00 AM カテゴリー:Designersdiary
☆ 春が始まる空 ☆
「 春はあけぼの やうやう白くなり行く山際 少し明かりて 紫立ちたる雲の細くたなびきたる 」
パリの朝にそんな事を思うも
くしゃみが止まらないので薬を飲めば、一日中眠気が止まらないので
はたしてそれが薬のせいか春のせいなのかは疑問という
^^ 笑
昨日から空が春です♪
真っ白な景色に、太陽は姿を見せずに 空を少しずつ桃色に染めて
山はないですが建物の縁を明るく輝かせ始めます。
そこに太陽が昇って来て・・・
いつもの事ですが、惚れてしまうやろう!って一人窓を眺める毎日。
☆ もうね、野菜のやんちゃさが違います ☆
今週、ようやくマルシェに行きました♪ ルンルルン♪
いつものアクセサリー屋さんのおばさまとお喋り。
次におじちゃんと息子さんが営む八百屋さんへ行くと、
「今日も魚屋に寄る?じゃ、先にそっち行って来て〜」
と準備が出来ていないと言うので、まずは魚屋に行きました。
☆ 魚屋さんで鯛とイワシを買いました。日本で処理されている魚との違いに気がつきますか? ☆
何人もの人が働くこのお隣の魚屋さんでは、いつものおばさんが
屋台の端から端へと着いて、今日は何する?って待っててくれます。
この魚屋さん、お店の幅がかなりあって、向かって左がイワシやサバ、アジなんかの比較的手頃な大衆魚から、真ん中は切り身、そしてホウボウやら、鯛にヒラメに右端は貝類になっています。
実は今日は朝起きてから、なぜか「鯛のお刺身〜」と自分が自分に言って来るので、笑^^;左からささっとチェックして美味しそうな鯛はあるかなぁと見てみると、今日は行けそう♪
おばさんに、これ生で食べたいんだけど・・・と言うと、もちろん!の返事が。じゃぁフィレにしましょうね♪ と言ってもらえるのですが、そこは骨まで食べたい私。すかさず
「 Ecailler エカイエ(鱗取り)とVider ヴィデ(内臓を取って)だけで♪ 」
☆ そう、背びれも胸びれも、ヒレというヒレが無くなって仕上げられます。ビックリしますよ最初は。☆
さて、魚屋さんで鱗と内臓の処理をお願いすると、最初の頃はとある事にびっくりしていました。
それは↑
あらゆるヒレがカットされてつんつるてんになって返って来る事。
いやぁ、ビビりますよ。
その昔、まだあまりマルシェを頻繁に利用していなかった頃。
娘が生まれて100日のお食い初めをしようと、友達も呼び、その日の朝にマルシェに行って赤い立派な(こっちのは本当に大きいです)形も良い鯛を選んで、同じく「エカイエ&ヴィデ」ってお願いして待つ事数分。
あの立派な鯛がですよ、
☆ お刺身にはこの濃いグレーに頭に黄色いラインの入ったドラード・ロワイヤルが美味しいらしいです。by旦那さん ☆
出て来たら「つんつるてん」!
想像してしまいました。
「お食い初めに塩焼きにして出て来た鯛が尾びれしか無いつんつるてん。」
その場で泣きそうになりましたよ。。。
で、目をウルウルさせながら頑張って言いました。
「 おじさん、もう一匹下さいな。
ココ(胸びれ)と、ココ(背びれ)と、ココ(腹びれ、尻びれ!?)
残して欲しいの。ニホンジン コレ ダイジ。」涙
☆ ご飯は半分玄米に、この日のお醤油は右の湯浅醤油の魯山人で。この冬は左にある、友達んちのかねしんの極みも買って帰って来ました。☆
今も、その時のお食い初めでも笑ったエピソード。
アンコウなんかも、皮を引いてもらって、一緒に皮も入れておいて♪
なんてお願いすると「皮食べるの!?」と結構びっくりされます。
お肌プルプル、美味しいのにね*^^*
☆ お見せするのは恥ずかしいですが^^;あら炊きも美味しかったので。☆
お刺身、慣れない作業にめっちゃ手間取るし忙しい時に何やってるんだろう、
とか自分で笑っちゃいますが、美味しかったです♪ お醤油も美味しすぎるので
娘は皿まで舐めてました、笑。
そうそう、お醤油。こっちで少しずつって大切に使っていると、乾燥が激しくて、超濃縮されてすぐに減ってしまいます。なので、口をラップでくるんでるのですが・・・
娘が、あまりにも好き過ぎて、減るのがもったいなくて、もっと何重にも巻いておいた方が良いんじゃない!?と心配しております。
お醤油業界の皆様、醤油マニアの娘のために、キャップをねじ式にするとか、どうか日本の技術でなんとかなれば嬉しいです^^
☆ 超簡単リンゴのタルト。パイシートにリンゴと蜂蜜シナモンをのせて焼くだけ。☆
ところで最近、いやもうかなりずっと前から、こちらのおやつのお菓子とやらの十年以上の変化のなさにもう、何を買うにも、箱を開けても飽きていまして。
日本に帰ると、もう♪どうしよう どれにしよう☆ って悩むほど目新しいものが色々あるじゃないですか。あんなトキメキに出会う事はほぼなく、(高級なケーキ屋さんとかチョコレート屋さんとかのお店は別としてですよ。)
ちょこちょこヘタなりにもおやつをたま〜に簡単手作りしています。
基本、感覚で料理をするのでデザート作りは失敗の連続ですが^^;
(ちゃんと計れよ、守れよって。)
☆ これなら私でも大丈夫♪ ☆
パイシートにリンゴを並べて蜂蜜シナモンをかけて焼くだけのタルト。
お店みたいな照りはないけど、結構ハマってます。
こういうのが、一番お腹にほっこりして美味しいかもですね。
***
ついでに塩と砂糖のお話を♪
結構色んな人からプレゼントされて気がつけばこんなに*^^*
☆ ずらりと並ぶお砂糖とお塩の数々 ☆
お砂糖は白い砂糖だと胸がドキドキしてしまうので、基本左の何も加工されていない きび砂糖と。パッケージが残ってないけど、ジャムの瓶に入っているカソナード(きび砂糖が結晶化されているの)を使っています。
お塩は、
下の袋トラディ・セルは加工されていないゲランドのそのまんまの自然な結晶の粗塩なので野菜を茹でたり、入浴剤代わりにお風呂にも♪
その右上の真ん中の小さめの袋は最近頂いた、同じくゲランドの精製されていないお塩を細かくして、そこにローズマリー、タイム、パセリ、ローリエ、バジル、エストラゴンのハーブを加えたもの♪ 化学調味料無添加で嫌みが無く、下処理にも仕上げにも使いやすいです♪
そしてその左、クジラ印の真ん中ブルーの入れ物が、細かな粒子で一番ポピュラーなフランスのお塩バレーヌ。
反対の同じく筒状の入れ物に入っているのも下の袋と同じトラディ・セル(古典的な手作業で仕上げられたお塩)の粒子の細かな物。
細かなと言ってもさすがに手作業なので、バレーヌの様にサラサラとまではいかない、けれども振りかけられるよーと言うタイプ。
そしてその上から日本になりまして^^
こちらはざっくりと♪
右から長崎は五島灘の本にがり仕立て。
個人的にはあまり進んでいないかな^^;ビリリっとしたお塩です。
その隣は有名な宮古島の雪塩。その名の通り、超パウダー。ふわふわの軽さ。
そして最後にその隣の岩戸の塩は先日も日本でお参りして来た伊勢の二見ケ浦で作られている昔ながらの釜でじっくりと薪で炊き上げられたお塩。
☆ 最後にでっかくもう一枚。☆
お塩だけでも、引き出しの中を覗くと今日はどれ使おう♪と嬉しくなります。
って、ぜーんぜんフランスらしくないけど、笑。
写真がないのでたまには家食のお話でした♪
美味しいは嬉しい。
この一週間はパリはお天気ですって〜☆
A la semaine prochaine
☆MUNEKO☆