*Croquis de Paris No.375 ~ パリの洗礼・濃すぎる日々 〜 *
2016年6月3日9:00 AM カテゴリー:Designersdiary
凄まじい一週間^^;
長いですよ。お暇なときに〜
☆ 橋の上には人盛り。☆
ここ数日、みんなが眺めるその先には・・・
増水ですっかり様子が変わってしまったセーヌ川
☆ いつもの散歩道ももちろん閉鎖されています。 ☆
水没してしまっているいつもの自由の女神像がある散歩道。
辛うじて鉄の策が見えてますね・・・
ちょうど今の物件の契約を交わす時、この区が洪水になった場合どこまで水に浸かるのか過去のデータの説明があったばかり。まさかそれが現実になるとは。
☆ マラソンコースとしてもよく使われている、船着き場のセーヌ沿いもすっかり水の中 ☆
今の所街まで流れ込んではいませんが、パリのほとんどの家が地下に駐車場スペースとカーヴ(物置)を持つので深刻。今はじっと様子を伺っているところです。
幸い昨日と今日は雨はほとんど降りませんでしたが、早く水位が元に戻ってくれる事を祈るばかりです。
☆ ここは船の所までが道路でした。その影すら見当たりません。☆
***
さてさて、こちらに来て早3週間
週末の母の日なんて、ぬわっ!そんなのがあったのか!?
ってくらいバタバタな毎日。
そんな中、娘からもらった手紙や、ジュテ〜ム(愛してる)と書かれた可愛いパンに癒されながらも、パリは長いというのに、今更ながらパリの洗礼を受ける日々でした。
☆ 値段は可愛くないが(笑)デザインは可愛いししかも美味しかった(!)プチバゲットGET ☆
先週は2度目のメトロに乗って娘と塾に向かおうと、一人分の幅しかない狭いエスカレーターに乗ろうとしたところ、
むむむ?とちょっぴり怪しいお姉ちゃん達4人組が目の前に。
娘にも「微妙だけどこのお姉ちゃん、もしかしたら怪しいかも。気を付けとこうっか。」と小さく言って、4人の後ろからエスカレーターへ。
4人の前には韓国人らしいスーツケースを持ったカップルが一組。
☆ 母の日に学校で書いた絵と手紙をくれました。桜はもっと自由に描かせてもらいたかったんだって。分かる^^ ☆
細くて長いエスカレーター。
8人全員がちょうど真ん中あたりに来た頃、エレベーターがふと止まってしまってみんながブーイング。
上のホームからは3人のおじさん達も心配そうに眺めてる。
すると、スーツケースを持ったカップルを4人のお姉ちゃん達が手伝って上り始めて、カップルも親切にありがとう〜♪なんて言っていたら
それを見守っていたおじさん達が、スリだ!気をつけろ!と叫び始めて、お姉ちゃん達もしまった!とばかりに振り返ったのがこちら側、娘の方。
☆ 娘が選んだのは『Je t’aime』(愛してる)のバゲットでした。朝ご飯に頂きました。ありがと♪ ☆
で、当の我が娘もどうしていいのか分からず(だよね)その場に立ったままだったのでお姉ちゃん達も逃げるに逃げれず、結局ホームに全員上がってそのカップルの彼女と手が出るほどの大モメ。
(いやぁ、女は強しです^^;)
最終的には、警察を呼べ!なんて周りが言っているうちに4人はエレベーターで逃げて行ったのですが・・・
(そもそもこれも日常なので、たぶん取り押さえようとかという意識は男性達にもないのかも)
☆ 学校から長い旅行に出るので髪を切りに行きました。短くするのは5年ぶり!☆
ん〜、えらいトコに来てしもうたもんだぁ。めっちゃ駅に観光グッズ売ってるんだもんね^^;
そしてその一部始終を見ていた娘がビビリもしないでぽつり。
「カップルのお兄さん、何も言わなかったね。」
だだ、だね^^;;;;;
その後は電車に乗り込んで来た素敵なアコーディオン奏者に癒されながら普通に塾に向かったのでした。
(お賽銭ばりに、心からのありがとうのチップ渡しておきました、笑)
☆ その後は一週間の旅行のための準備で、新しくなったレ・アールへ。☆
***
さらに、昨日は娘が学校から初めての1週間の旅行に旅立つ日。
もう2ヶ月も前から持ち物リストは貰っていたのに、準備を始めたのは一週間前というギリギリの状態で^^;
長年伸ばして来た髪も、手入れが大変なのでここは思い切ってカット。
同じ日にスポーツ用品店でどんだけ用意するの!?ってくらいの、リストに応じて細々とした服やら帽子やら靴やらサングラスやらをたっぷり購入して、用意したスーツケースに入れ始めるもこれが入らない(涙)
結局、日本に帰る時の大きいサイズ(こんなの子供が持ち歩くの!?)のスーツケースに詰め込んでようやく準備完了したのでした。
☆ 後ろ姿もスッキリ♪ ☆
で、その出発の前日。
連絡係のママから電話で、明日のTGV(日本で言う所の新幹線)がストで無くなったので、ひとつ早いTGVに乗るため一時間早く待ち合わせ場所に集合になりました。との連絡あり^^;
朝から電車で食べるお弁当を準備して・・・
パパは仕事なので、メトロを乗り着いで東駅に予定通り一時間早く駅に到着。
子供達は、それはそれは嬉しくてテンションもMAXに♪
☆ みんなけっこうでっかいスーツケースだったね。良かった♪ ☆
にしても、どのホームなの?何時の電車なの?
11時25分?そこまでは分かっても、何番線?
困った事に先生さえ知らない始末・・・。
やっとコンパニオンのお兄さんお姉さんがやって来て紹介されたのが15分前。
は〜い、こっちの車両には 20人しか乗れないので、20人と8人に別れて〜♪(ちょっぴりヤナ予感がするもここは放っておこう)
で、娘と一緒のMちゃんが8人の方にハイハイハイ!
では、20人のグループが先に乗りま〜す☆(先生も行ってしまう←!?)
で、
待ちます。
・・・待ちます。
・・・・・・待ちます。
出発まであと10分、5分。(マジか)
☆ この時まではまだ余裕があった、かな^^; ☆
さすがに、こちらのコンパニオンのお兄さんも駅員さんに問い合わせる。
(っていうか、誰も何も把握してないんかい、涙)
駅員の女性がトランシーバーでやり取りすると。。。
「もう席は空いていません。残りは18番目の車両の高い席がありますが、
今の切符をキャンセルして頂いてもう一度購入して頂くか、
もしくは、明日・・・。」
(え〜っと、一度死んでもらっていい?笑)
☆ 2階の通路で手を振る子供達。頑張れ〜 ☆
で、結局こちらが強く交渉して、なんとか18号車両に乗せてもらえる事に。
急げ〜!(学校のお友達が乗っているのとはまったくの反対側)
で、18号車に行くと、今度は車掌さんに、「 席は無いよ。乗せられない。」(またかい!)
それでも、粘り強く事情を話して、結局高い席に座っているお客さんの通路に立って乗せてもらう事に;;
頭一個でっかい娘が本当の一番最後に乗り込んで電車は出発。
超超、泣きそうなくらいに(いやもうマジ泣いてたよ)心配な母を他所に、しっかりと話を聞いて状況を理解して「大丈夫!全部分かってるっ」としっかり自分のスーツケースを持って乗ってく娘。
2階建ての車両の中で元気に手を振って揉めて遅れた電車も無事全部の子供達を乗せて出発していきました。
☆ 早く天気にな〜れ ☆
でね。
こんな時のフランス人って凄いです。
そのありえない状況に、私の心の中は完全にパニックでした。
子供達が出た後は学校側の対応に不満と怒りがこみ上げて来て、さらに不安と心配で涙で一杯でいてもたってもいらなかった。
でも、フランス人パパママ達は違ってた。途中の交渉はそれは激しく言ったけど、子供達が乗り込んだ後は、8人を任されたまだ若いお兄さんを、電車の扉が閉まるまで勇気づけて、笑わせて、周りのお客さんも笑顔になるくらいに盛り上げて。。。
電車が行ってしまった後には、これも良い思い出になるよ。こんな後には最高に面白い事が待ってるって。
良くある事よ。普通だよ。ってセリフが聞こえた時には、さすがに私が
「これが普通なの!?」日本ではあり得ないよ!って言ったら、
「日本の地震や津波や原発の方があり得ない」って言葉。
うん。って頷くしかなかった。
***
家に帰ってからも何にも手に着かなかったけど、
数時間後に、無事着きましたのクラス全員の元気に跳ねてる写真がメールで送られて来て。
本当に「大丈夫」だったね。
と当たり前かもしれないけど、嬉しくて涙が出た。
8人のグループの別のお母さんからもこちらを心配してメールを貰って、
子供達は自分達が思っているより早く成長してるんだね。とさっきまでの出来事をお互いに笑い合いました。。。
っていうかさぁ、
でもやっぱり席がないってありえな〜〜〜い!!!
いっそ立つんだったら、そのまんま20人の方に立たせりゃ良かったじゃ〜〜〜ん!!!なんて思うのは私だけ?笑
ザ・おフランス〜な体験をめ〜一杯出来た一週間でした^^
疲れたよっ!笑
A la semaine prochaine
☆MUNEKO☆