*Croquis de Paris No.413 ~ パリで組紐体験/KUMIHIMO Paris 〜 *
2017年2月17日10:00 AM カテゴリー:Designersdiary
突然ですが、先日こんなところにお邪魔しました。
☆ LE SOLEIL TISSANT ル ソレイユ ティサン ☆
たまたまYさんに、今度組紐のアトリエにお邪魔するんだけど、
母娘で参加してみない?と誘われて、行く行く〜♡と答えていたんだけど、
いやぁ、まさかパリで組紐を作れるなんて♪
☆ もうね、こんなの見ちゃったら鼻血が止まりません。☆
場所はパリの15区、通称 モトピケ(La Motte-Picquet-Grenelle)駅のほど近くに
紫色の扉の小さなアトリエがありました。
っていうか上の写真の通り、
着物も好きで、かつて京都で呉服業界で働いていた私としては
鼻血ブーもののお宝だらけなんですけどぉ、笑
今日は過去最高の写真数でお送りします^^(それでも結構減らしたほう)
☆ こんな凝った組機もありましたよ。18×2で36本組? 凄いです。☆
「組紐のアトリエ行く?」
そう娘に聞いたとき、娘も同じく、行く行く!と答えたのは、先日『君の名は/Your Name』を3度も見て、ヒロインの三葉 Mitsuha がやっていた組紐、
あれやってみたい!と本人も言っていたところだったから。
しかも、その前は真田丸に登場した真田紐を見て、
その昔、ママがジュエリーケースをデザインした時に使った真田紐ってここから来てたのかも!? なんて母娘で話していた時も、私、真田紐編みたい!と娘が言っていたから。
☆ そんなこと言ってたら、本当に新海誠監督のサイン入りポスターがありました♪ 猫可愛い〜。
『ル ソレイユ ティサン』さんでは、パリでの公演のパートナーシップを組まれていました。☆
そう、我が娘のやりたい!のパワーは相変わらず毎度衰える事を知りません^^;
アトリエを主催されている篤子さんに聞くと、組紐はまさに糸を組んでいく作業ですが、
どちらかというと、織りではなく、感覚としては、編むに近いのだそう。
(正式には、織物、編物、というように、組み紐は「組物」。
定義としては3本以上の糸が斜めに交差するもの、なんだそう。
そっか!「斜めに交差する」なんだ^^)
なので、真田紐となると、あれは織るものなので組紐ではないそうで、
しかも翌週には詳細を調べてきて下さいました☆
どんな話でもほんと熱心に楽しく、親しみやすい方なんです♡
☆ う、美しすぎるし多すぎる。これ全部シルクですよ皆さん。☆
で、問題は糸ですよ。(いや、別に問題じゃないって)
こ、こんなに綺麗な色が、しかも貴重な絹糸がこんなにもある。おぉぉぉ
正絹と呼ばれる白い反物に、染めと手描きの職人さんだらけの現場にいた私には、
カラフルな絹糸はやはり興奮ものでして。。。
私これにしよ〜、ルンルルン♪ と、一瞬で決めてしまう娘に対して
うぉぉぉ、これも可愛いあれも可愛い。。。なかなか決められない私でした。
(最近は結構なんでも迷わず決められる様になってきたと思ってたのになぁ)
☆ 絹糸の先の、重りのついた糸巻きに合わせて、中央に重りをぶら下げます。
このデザインは平打ちなのでまずは対角線上のこの糸とこの糸をこちらに動かして、etc・・・。
っと聞いてて横でビビる私。出来るかな^^; ☆
平打ちタイプの組紐に決めて、糸もちゃっちゃか選んであっという間に先生に教わり始める娘に迷う私。我が娘ながらにカッコいいです、ほんと。
使う糸の先に重りを付けて、さらにそれをまとめて丸台の真ん中でそれらの合計とほぼ同じ重りを入れた袋をぶら下げてバランスを取ります。こうすることで、組まれた組紐はちょうど良い感じに丸台の中央から下にぶら下がって行く様になってるんですね。で、重りが下に着きそうになったら重りの位置をまた上に引き上げて・・・という仕組み。素晴らしい♪
☆ 動かす手は、いつも同じ手で同じ方向に。これを混ぜないこともポイントらしい。余裕の娘。☆
組み方は色々。
娘は平打ちタイプを選んだので、あーしてこーして、と先生に教わって・・・
って横で見てる私はパニックになるのです、笑。
もう〜分け分からないっ、仕組みが理解出来ないっ。
(なんにも考えずに〜身を任せて〜が出来ない私と、
とりあえずやっちゃう娘とのこのギャップ)
そんな母をよそに、ふ〜むなるほどねっとサクサク組み始める娘。う、羨ましいわ
☆ しまった〜、Yさんの丸台は撮ったけど、組まれた組紐の方を撮るの忘れました〜 ☆
一方、誘ってくれたYさんは先週の続きで帯締めを組んでます。
一本の糸を半分に折って作る我らと違って、こちらは絹糸一本そのままの長さを組み続ける本格的な作業。
黙々と、同じ調子で、途中人と話してまた作業を始めると、あれ?間違っちゃった?なんか調子がここで違ってる・・・なんてこともありえるので、平常心で、心を落ちつかせて、まさにフランス人の好きそうな ZEN (禅)の世界。
娘が覚えてた『君の名は』に出て来る組紐を組むシーンのなんだったけ?
おばあさんが言った「糸の声を聞きなさい」だったかな。
そのセリフを渋くつぶやく娘にも笑いました。
☆ 丸いタイプの組み方でビーズを一組毎に入れていく作業、Sちゃん頑張れ〜 ☆
そしてYさんの娘さんのSちゃんのがこちら。
きゃ〜可愛い〜!
黄色い絹糸に黄色のビーズを通しながらブレスレットを作ってます♪
どうやって作るのかなって思っていたら、まず糸にビーズを通しておくんですね。
このデザインの場合、かなり小さなビーズなので結構根気のいる作業。
それが出来たら今度は一個一個のビーズを糸を組む度に落としながら(組み込みながら?)作業を進めます。
肩と腰が〜
そう叫ぶSちゃんの気持ち。分かる気がする^^;
☆ 同色っていうのがまた素敵。☆
出来上がりはこの通り。
もう、とんでもなく可愛いかったです☆
で、あなたは?(私は?)ってとこですよね、笑
☆ 途中のこの幾何学的な感じも萌えます。☆
じゃじゃ〜ん☆
こんなことになってます*^^*
我ながら愛らしいわ〜、笑。
普段モノトーンの服とかが多いので意外って言われました。
いやぁ、この朱?っていうのか赤い色が目に飛び込んできたので
あとはそれに合う色を選んでみました♪
でもね、普段ダイヤモンドにプラチナ、ゴールドの金銀白、みたいな世界にいますけど〜
色石使ったら私結構ポップな色使ってデザインすると思いますよ♪♪♪
(見てみたくなりません?munekoの色石デザイン^^)
☆ 時々話に花を咲かせながら真剣に作業を続けます。楽しい〜 ☆
作業にも随分慣れてきて、仕組みは、う〜ん・・・まだよく分かってないけど^^;
だ〜いぶ長くなってきましたよ♪
ほら♡
☆ あれがこんな色になるんですね。☆
選んだ色がどう出るかっていうのは、ほんとまだまだやってみないと分からないですね。
私が選んで組んでみたこの感じ、どこかで見た事ある様な、なんだか懐かしい様なって思っていたら。
菱餅とかの・・・お雛様!?
え?私、きたる3月3日の桃の節句を意識してたのか?
ま、まぁ(汗)気分は春だねぇ〜ってことで、笑
後日、仕上げして頂いて出来上がった物をとりに行ってきました♪
☆ こちらが私と娘の作品。(ちょっと写真では水色が緑っぽくなっちゃった)
同じ紫を選んでいるのもあって、なんか母娘で通じるものがありますね。☆
ちょっと色味がうまく撮れてないけど^^;母娘でポップな可愛い作品が出来ました☆
余った絹糸でフリンジまで作って頂いて。ありがとうございます♡
☆ どう見ても売り物。この各家庭の好みの違いの激しさ、笑 ☆
そしてこちらがN家のYさんとSちゃんの作品。
ほ、本格的すぎる!笑
Yさんの帯締めは藍色を二本と、白と黄色を使って四角く組んでいます。
これがめっちゃカッコいい。バランスって大事ですね。
いっぽうSちゃんの黄色のブレスレットもめっちゃ可愛い。
☆ 家で改めて撮影。相変わらず色出しが難しい・・・N家の写真の右に写ってるのが一番近い色が出せてるかも ☆
娘の平打ちも面白い組み方になっているので、
家に戻ってきてちょっと撮り直してみました♪
お次は、フランス人のLちゃんと一緒に行く〜!ですって。
いや〜でも凄いですよね。パリで組紐が体験出来ちゃうんです♪
フランス語でも組紐はKUMIHIMOですが、Hは発音されないので
「くみいも」とか聞いちゃうと、なにかしらの芋を思い出してしまう私なのでした*^^*
A la semaine prochaine
☆MUNEKO☆
☆MUNEKO☆