*Croquis de Paris No.449 ~ テアトル・デ・シャンゼリゼ/辻井伸行さんのコンサート ~ *
2017年10月27日10:00 AM カテゴリー:Designersdiary
さてさて、バカンスに入ってすぐのこと、
娘が学校で一番親しくしているMちゃんのママからメールを頂きました。
(先週のMちゃんとは違う新しい学校でのMちゃん。娘MのまわりにMちゃん多し!)
今パリに辻井伸行さんが来られていて、
明日のコンサートに娘と二人でチケット取ったんですけど、
まだ席はありそうだったので一緒に行きませんか?
☆ メトロ、アルマ・マルソーから歩いてすぐ、今夜のコンサートホール、「テアトル・デ・シャンゼリゼ」がありました。☆
マジですか!?
実はちょうど数日前にパリの日本語新聞でちらっと記事を見つけて、
わ〜、あの辻井伸行さんが来られてるのかぁ♪
とは思ったものの、コンサートは数日後。
もう今からはチケットとれないよねぇと諦めていたところだった^^;
その諦めてたコンサートに誘ってもらってる!席もあるって?
これは行くしか無いでしょう!
コンサートは明日の夜、早速ネットにアクセスしてみたら、
上の席の端だけどまだ空いてる♡
Mちゃん達が座る席側はすでに満席、なので反対側だけど、
舞台に向かって右側のバルコニー席を確保した。
☆ 落ち着いたクラシックな建物です ☆
開演を待つ間、周りを見渡せば日本人のお客さんも一杯で♪
時間になって扉が開き、みんなで会場に移動します。
予想外に中央寄りの良い席も空いていて、(ネット予約では空いてなかった気が^^;)
案内のお姉さんが、入って来た人から順にどんどこ席を適当に、
そして予約していた席より少し良い場所をよそよそしく案内しながら
軽くチップを要求するその対応に、
(あなたの場所はあちらですが、今日は特別にあちらの席を♪
てな感じに端末で確認するでもなく適当にとどんどん席を移動させるのです^^)
後から来た人はどうなるの???と、思わず他の日本お客さんと一緒に苦笑してたら、
☆ パンフレット。一日限りの公演です♡ ☆
そのやり取りで時間がかかって、
開演時間になって辻井さんがサポートの人に連れられて登場しちゃった。
奏者が来てもバタバタざわざわしてるって流石はフランスだなぁ^^;なんて思ったけど。
案内のお姉さんのお陰で、最後には中央の席を取った人たちが溢れて
怒り出すんじゃない???って心配は無用だったみたいで
なんやかんやで納まってました (!?)
ネットではすでに埋まっていて取れなかった席は劇場が抑えていた?
なんてミステリアスな、笑
辻井さん始めにくかっただろうなぁ、なんて思いながらも無事(?)演奏は始まりました♡
☆ 数日前にはまさかここに来てるとは想像もしていなかったけど。わーい!来ちゃった♡ ☆
田舎にいた頃は、舞台やコンサートを見に行くなんて、これっぽっちも浮かばなかった。
ただ、同い年の従姉妹がエレクトーンの世界では有名で、
その発表会を少しだけ見に行った事があったけど正直、眠くて居辛かった。
そんな私がふと、自分でもエレクトーンを弾いてみたいと言ったことで
それを聞いた母は従姉妹の母と相談をして
とても大層なエレクトーンを買い与えてくれて、
習い始めてはみたけど、それはそれはさっぱりで^^;
今では孫達のおもちゃと化した四角い箱の、奏でられないものから
良い調べが聞こえて来るはずもなく、なんだか大変申し訳ないものになってしまった。
☆ 会場はそれほど大きくないらしいけど、どんなところだろう ☆
思い出したけど、
縫い物をしたいと言い始めた私に母はプロ仕様の高級なミシンを買ってくれた。
だけど使い方がかなり複雑で、ほんの少しスカートを縫っただけで、
またその大層なミシンはそのままになった。
本を好きで読み始めた時には、両親が知り合いから勧められて、
偉人伝シリーズ?がどーんと届いた。そして私はほとんど本を読まなくなった。
いや、両親には本当に申し訳ない限りだけど、
おおきな段差を見たとたん、意気消沈しちゃうタイプの様です私。
そんな事もあり、勝手ながら自分の娘に関しては、やりたいと言い出しても
ほぼほぼ、うんそうね、的なノリで、極力こっちの気持が相手を越さない様に
いきなり大層なアイテムを買わない様にしている。
☆ 早めの入り。初めて♡ピアノのコンサート ☆
そんな娘が、まわりの子供達がみんな弦楽器を弾いているのを
とても羨ましそうに、参加出来ない寂しさを我慢しながら聞き、
キーボードなら、たまたま帰国するお家から譲られたものがあったので、
私もようやく重い腰を上げて始めたのが近所で通えるピアノ。
しかも超適当な先生、笑
それでも、習い始めて2年が過ぎ、本人は常に楽しそう♪
(まぁ、今でも弦楽器をやりたがるが^^;)
さらに、N家から電子ピアノがやってきて、
我が家は綺麗なピアノの音が響く家になった。
♡ 正直言って、心地いい ♡
どうも純粋というか、本物というか、生身というか、
実は私はそんなものが好きだったらしい^^;
(あ、でも違うか。程よい身近さが好き?よくわからない。
単にこちら側が受け入れられる体質になったのかも)
☆ 前半はベートーベン、ソナタNo8のop13「悲愴」とソナタNo30 op109。
後半はショパンで、12の練習曲 op10、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
書いていて勉強になります^^ ☆
指揮者のSさん始め、バイオリニストのMさん、
お友達のCちゃんにKちゃん、そしてYさん。
沢山の身近な友人たちを通して、やっと自分の心に響くものを知る事が出来た。
大学で一人暮らしをし始めた頃、友達達はレ・ミレザブルを見に行き、
その感想やらで盛り上がっていても羨ましいもなんの感情もなく。
マイケルジャクソンや確か、藤井フミヤさんのコンサートにも
連れて行ってもらったはずなのに、そこになんの感情もなく。
楽しそうだから、楽しまなきゃいけない状況なんだ。
そのくらいなかなか反応出来ない人間だった。
そういう意味では、パリに来た事で私はこんなにも人並みに感情を
持つ様になったんだなぁと。感慨深いものがある。
素晴らしい周りのみんなのおかげだ。。。
☆ 普通なら考えられないけど、場所を移動して来た♪ ☆
辻井さんの演奏が始まった。
前半は案内された舞台を見て右側の中央よりのバルコニーから。
そして後半は、お友達のところも例の案内のお陰で^^;ガラッと人が
いなくなってしまっているし、背中側だけど手の動きがばっちり見えるよ。
と言う事で、後半は反対側に移動して、辻井さんの背中越しに
バルコニーの最前列から演奏を聴く事が出来た。
もうね、凄いとしか言い様がなくて。
なんだここにいる幸せ。って思った。
不謹慎だけど、このバルコニーに頭を乗っけて、
この演奏の中で眠れたら最高だわぁとか想像していた。
☆ あ〜、楽しんだ。さて帰りますか♪ ☆
本当に楽しんで生きている大人たちとの出会いが楽しい。
苦手だった小説も、音楽も、スポーツも、今は随分と近い存在になった。
更には子供を通じて超苦手だった歴史も。
閉じていた頃の私には何の感情もわかなかった物たち。
嬉しいなぁ。
ありがたいです*^^*
ちょっと横だけど、
田中泰延(ひろのぶ)さんの連載、エンタメ新党の
ベートーヴェン「第九」のお話が長いけど(笑)とても面白かったです。
http://www.machikado-creative.jp/planning/21673/
第九のあのドイツ語の意味ってそういうことだったのですね。
今度娘と一緒に歌ってみようかな♪
お薦めです。(長いけど、笑)
A la semaine prochaine
☆MUNEKO☆